森の生活

迎春2019、ルーザより

迎春2019、ルーザより。
新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいいたします。

暮れから新年にかけての我が家の過ごし方は、毎年いつも通り。
大みそかはたいがい家族が揃い、普段よりは少しは彩りのある鍋を囲んでの夕食です。1年の無事と実りある時間に感謝しつつ。そして紅白歌合戦が終わると早々に外に出て(今年は何とも素敵な冴え冴えとした夜空、冬の銀河。北に向いて、正面には雄々しく大熊座!)、初詣に出かけます。その場所も例年通り、賑わいとは無縁な郊外の笹野観音堂。うっそうと繁る杉木立の間にそびえる壮大な茅葺屋根の観音堂……、たいそうな雪の、厳寒の中に立つその荘厳な佇まいは凛とすべし新年にふさわしく。そうして新しい年が明けたのです。

我が家の年賀状は2011年(あの大震災の年!)からの変わらぬスタイルのシリーズ。今回も1年の思い出の時間を乗せて、コマ割りの写真を配置してみました。一枚一枚は何の変哲もない写真ではあるけれども、筆者たちにとっては彩られた時間の数葉であるわけで。

今年の賀状の宛名の面(下)には、共通してこう記しました。
「2週に1回から週1回になる予定の、夫の作る夕食を楽しみにして、今年も頑張ります(洋)/ドアリラ展の開催は大きな出来事でした。美しいモノをこしらえることができるよう、職人としての道を踏みしめていきたいと思っています(哲)//サヨナラ、原発。すべてを廃炉に!」(最後の「サヨナラ……」は、1986年のチェルノブイリの事故以来の一貫した主張です。核と人類の共存などありえないことで)。

そうして、届いた年賀状の数々をめくっては、遠い人々のゆく年くる年を想像しては時間が過ぎていきます。中には、作者の思いにじみ出る版画のあたたかいご挨拶もあって。

外は年末の大雪(ひと頃は115センチを記録)で、少々沈み込んだものの今も95センチほどの雪。正月2日はそれぞれの予定の合間を縫っての、総出の(薪小屋などの)雪下ろし、除雪……。これでしばらくは安心して暮らせます。

どうか2019年が、みなさんにとって実り多い時間となりますよう。たくさんの幸福が訪れますよう。

ルーザの森クラフト、はりきって始動です。