ドアリラの製作

オキリラ、カベリラ

かねてからの知り合いのAさんとメールでやり取りしている中で、こんなセンテンスがありました。Aさんは妹さんにも展示会を紹介してくれ、妹さんご夫妻にもお求めいただいたのでしたが、その設置の様子を伺ったときのことです。「妹のところはオキリラにしています」。オキリラ???
ああ、そうかと思いました。筆者は、ドアリラは当然のことながらドアに設置することを前提としてデザインしそのための工夫をあれこれしてきたわけですが、必ずしもドアに取りつける必要はないと。棚やテーブルに置いて飾っておく、たまに手に取って揺らし、音色を楽しむ、そういう方もおいでなのだと。そういうこともありだ。
Aさん言うところの、“オキリラ”。このワード、とてもいいです、勝手にいただきます(笑い)。
“オキリラ”があれば、“カベリラ”もありだわな(笑い)。

ホームページtopの「ドアリラのある風景」には、我が家のそれぞれのドアへのドアリラの設置の様子を掲載しているのですが、併せて、ご購入いただいた方の設置の例も掲載させてもらっています。送っていただいた画像にはドアではなく、やはり、棚や壁に飾る例も。本日は、この紹介です。

米沢市の鈴木さんの家では、玄関口の靴箱の上(飾り棚?) でしょうか、シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌)とC-06 juhyoが仲良く一緒に。このシャコバサボテンは北半球ではクリスマスの頃に花をつけるということで、クリスマス・カクタスという名で親しまれているのだとか。花が咲いたら、また違ったコラボでしょう。

長井市の遠藤さん宅では、古い黒柿の茶箪笥(惚れ惚れするほどに味のある)の上にC-02 hornが。そのわきにはこれまた味のあるアンティークラジオが。現在もきれいな音を響かせるのだとか。こんな遠い歴史を刻んだ者たちにあって、hornは夢心地?

これは気仙沼の、友人の山内君宅のもの。これにはhitodeという名をつけていたのですが、製品化に至らなかった試作品。それでよければと差し上げて、壁に飾ってもらったというわけです。海の底から這い出し、壁に張りついたヒトデぞ、何思う。

米沢市の吉田さん宅では、重箱の収納箱の上にE-02 sakuraが。あたたかな日の降り注ぐ春を夢見てでもいるのだろうか、桜の花咲く木の下の宴会の赤ら顔の面々を想像しているものか。外は今は白くて寒い季節だけど、sakuraが春よこい、春よ来いと歌っているのは確か。

南陽市の渋谷さん宅では、壁にA-03 dulcimerが。ダルシマー(ハンマーダルシマー)は古楽器、ツィター属の打弦楽器でピアノの源流のひとつ。dulcimerはそれを意識してデザインしたものです。下の飾りは、ワイヤークラフト作家に依頼したというデザインワイヤーとともに、ご自身がこさえたデコレーションとのこと。自宅の白樺の枝にシーダーローズ(ヒマラヤスギの実)などを飾って。dulcimerは沈黙していても、楽しい音を奏でているような。

こうしてみると、“オキリラ”も、“カベリラ”も、なかなかなものです。