展示会が終了してからというもの、要望に応じてドアリラをご家庭に取りつけに伺ったり、製品ラインナップに載らない特別注文品を製作したり、お客さんが新たにおいでになったり……、それなりに気ぜわしい時間が過ぎています。
特別注文、例えば第1弦はこれではイヤとか、グラスビーズよりはウッドビーズの方がイイとか、gruopCのデザインだけどgruopDの素材でお願いとか、素地ができたらオレは拭き漆で塗装するんでとか、そういうワガママ君もいるのです(笑い)。でも、とんでもないものでない限りは応じますよ、小生、プロのドアリラ作家ですから(ホントかな)。けれども、次の要望には提案ですでにお手上げでした(笑い)。
「全体が天の川のイメージで、サウンドホールは星形、弦は7本、吊るされた木球が北斗七星の形にならないかしら」!?!?!? 発想がとても豊かでいらっしゃる! と、「何か、弦が緩んできた感じがして」と、展示会でお求めいただいた方が訪ねておいででした。その方のドアリラは忙しさにかまけて最終的な音の確認をしなかった筆者の怠慢。お詫びしてチューニングし、ご本人にもチューニングハンマーで音を確かめてもらいました。その方はバイオリンをなさるのだそうで、できればこれで試してはいかがかと、張り替えて不要になったバイオリンの弦をくださったのでした。興味津々、がぜん意欲が湧きました。Yさん、感謝です。裏磐梯でペンションを経営なさっているご夫婦がはるばるおいででした。感激でした。だって、この7月に西吾妻‐グランデコ縦走のあとに泊めてもらったそれだけの縁でしたので。玄関口のドア(内側)に取りつけたいとのこと、お求めいただいたドアリラはこれからどんな歩みをはじめるのでしょう。今度行くとき、そのウエルカムの音がとても楽しみ。
なお、ペンションの名はヴァンブラン(Vin Blanc)。本格的なフランス料理ときわめてリーズナブルな価格設定、美しくコーディネートされた心地よい部屋の数々。おすすめの宿です。
ペンションヴァンブラン→https://p-vinblanc.com/