exhibition

ドアリラ展、おしまいです

6日にはじまったドアリラ展が14日16時をもって終了しました。
10日以降の後半でも、地元米沢を含む置賜地区、山形を中心とする村山地区、それに酒田や鶴岡の庄内、新庄に大石田や朝日町など県下一円からのお越し、中には気仙沼からバイクで疾走してきたという(笑い)猛者もおり。お一人おひとり、わざわざお出かけくださったことを思うと恐縮しきりでした。ありがとうございました。
この9日間の会期中にご来場いただいたのは、171名です。一度おいでになり、今度は友達を連れてきましたというリピーターも何人か。ありがたいことです。こんな深い山の中森の中に、こんなに大勢の人たちが足を運ばれたのは笊籬(ざる)地区の歴史はじまって以来なのでは(笑い)。

足を運ぶというのは、どんなにたいへんなことかを筆者は自覚しています。まず、その気にならないと人は行動しない。他の優先すべき行事と被るとアウト、都合がつかないとアウト。体調が思わしくなかったり気分がすぐれなかったりしたら足を遠ざける。距離のことも当然にある。と、こんな風に思うと、それぞれに別個でちがう人が足を一つの場所に向けてくれるというのは奇蹟のようにも感じるのです。ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何事かするためには友人知人や縁者は当然のこととしても、不特定多数に情報を伝える必要があります。それで、筆者の本当の意味でのデビューたるこの展示会に向けて、このホームページを立ち上げたことは大きなことのひとつ。また、500枚のチラシを発注し、200枚ほどを郵送した他に、ご協力いただける公の施設や店舗に置かせてもらったりもしました。中には、お届けした1枚のA5の小さなチラシを自主的に拡大コピーして何枚かのポスターにして下さり、なじみのカフェや書店に掲示をお願いしてくださった方がいらっしゃった。これには感謝の言葉が見当たらないほどです。またある方は、地元米沢からは遠いエリアの置いてくれそうな店舗やギャラリーに足を運んでお願いしてもいただいたご様子。感謝です。

それにしても新聞の威力。
ご来場の約6割の方は差し上げた案内状やチラシからの情報とは別に、5日掲載の山形新聞(10日には、米沢新聞にも紹介)からの情報でおいでくださったようでした。扱いも大きく紙面を大分割いてマツモトレイジよろしくヒゲおやじのインパクトも十分(笑い)、筆者のドアリラとの出会いや製作するようになった経緯、そして文化としてのドアリラについて記事にしていただいたので、読者はそのストーリー性に惹かれたようにも思います。記者の筆致の的確さへの感謝、そしてペンへのあらためてのリスペクト!

ドアリラを求めてわざわざ遠くからいらしたのに、「引き戸には付けられないんですか」という問いには困惑しました。それは無理だからです。付けたとして人の背をはるかに超えないと出入りの邪魔になること必至です。わざわざのお出かけなのに要望に応えられずに失礼しました。そういう方のために、棚やテーブルに置いて飾る、壁に掛けて造形品として見て楽しむこともおすすめしています。
でもう一つ、テーブルや棚でも音を鳴らして十分に楽しめるよい考えが浮かんでいます(グッドアイデアです。もう製品名も決まっています。ククッ、笑い)。その発表はもう少し時間が経過してから、十分に試作を重ねてから。いずれ、このsignalでも紹介します。

ご来場の方たちには初めて目にするドアリラに親しんでいただき、中には気に入ってくださって購入までしていただいたのには恐縮しきりでした。筆者のようなまだプロにはなり切れていない(と自覚している)者が、作ったモノを金銭に換えるということがまだどうもしっくりこないのです。こんなんでいいんだろうか、という感覚です。でもお買い上げいただいたおかげで、次回の展示会までの製作の材料を買うことができそうです。また、一層励みます。

そうして会期の9日間は終了しました。
ドアリラの作家になろうと決意したのは2015年の7月のこと、チューニングピンの入手が可能となった日です。あれからこの日を目指してやってきましたので、オープニングそしてフィナーレは特別の意味がありました。これで、ようやく新しい出発ができそうです。

この展示会はたくさんの方との新しい出会いや旧知との久しぶりの再会があり、とてもうれしく忘れられない時間となりました。人は夢を抱えながら暮らしているとおもうのだけれど、その夢がたくさんです。
一方、せっかく遠方よりおいでいただいたのに、せわしさに紛れて十分なお話もできなかったこと、申し訳なく思う次第です。この穴埋めはいつか。

ところで、ここルーザの森はクマ君やカモシカ君も一緒に暮らす場所。でも両君、人の多さにびっくりしてか出るのをずいぶんためらったと想像しています。驚かせて、ゴメンネ! またもと通り、静かになります。

あらためて、この場を借りてお礼を言わせてください。みなさん、どうもありがとうございました。
小生、もっと成長します!

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